ホンマかいな?お気楽グルメ健康法

巷にあふれている健康法って、それホンマかいな? ためしてカンタン、ナットク、 ガッテンする健康法を紹介します

脳卒中の予防にコーヒーが効果的という健康法

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脳卒中の予防に効果がある コーヒー健康法とは? 

 

コーヒーを飲むと健康になるって、知っていましたか?

  

おいしい料理を食べたいけれど、メタボや生活習慣病が心配・・・

グルメしながら健康にもいい食べ物ってないの?

 

じつは、そんな食いしん坊におススメの、

「お気楽グルメ健康法」があるんです!

 

ホンマかいな?

 

と思っているアナタ。

 

はい、それはいったい何か?

 

じつは、コーヒーが病気を予防しているという研究結果が、

世界各国で次々に発表されて注目されています。

 

日本でも、東京大学国立がん研究センターなどの研究チームが

「コーヒーを毎日飲むと、病気で死亡するリスクが低下する」

という調査結果を発表しました。

 

その調査によりますと・・・

 

全国の40~69歳の約9万人を対象に、

19年間も追跡調査した結果、

 

コーヒーを1日に3~4杯飲む人は、

ほとんど飲まない人より、死亡リスクが、

 

24%も低かった! 

 

というんです。

 

中でも、心臓や脳血管系、呼吸器系の病気のリスクが

低かったということが分かりました。

 

その理由が、コーヒーに含まれるポリフェノール

 

このポリフェノール、別名「クロロゲン酸」が、

血管内の機能を改善し、血圧も調整し脳卒中を予防しているんですね。

 

しかも、コーヒーに含まれるカフェインには抗炎症作用があり、

気管支拡張作用があるので、呼吸器機能の改善効果もあるとか。

 

では、ポリフェノール脳卒中の関係とは、

いったいどうなっているのでしょう?

 

脳卒中という病気を予防する大きな「分かれ道」とは? 

 

厚生労働省によれば、

 

脳卒中(のうそっちゅう)とは、脳の動脈硬化が進み、

脳の血管が詰まったり破れたりする脳血管系の病気の総称です。

なんと日本人の死因として、第3位を占める病気なのです。

 

たとえば・・・

急に倒れて意識を失なう、半身がマヒする、ろれつが回らなくなる……

そんな発作が起きたら、まず脳卒中と考えられます。

 

脳卒中は、脳の血管がつまったり、あるいは破れたりして、

その先に酸素や栄養が届かなくなり、脳細胞が死んでしまう病気です。

 

脳卒中になると体の片側がマヒして寝たきりの状態になったり、

飲み物や食べ物が飲みこめなくなるといった症状が出てきます。

 

リハビリによって体の機能はある程度回復することもありますが、

それは発症後どれくらいの時間でどのような治療を受けたのか・・・

 

それが大きな病気の分かれ道になるのです。

 

脳血管系の病気は、脳の血管が破れる「脳出血」、

動脈瘤が破裂する「くも膜下出血」、

脳の血管が詰まる「脳梗塞」に分類されます。

 

脳卒中は後遺症が残ることも多く、

寝たきりなどの要介護状態となる最大の原因にもなっています。

 

かつては高血圧が原因となる脳出血が極めて多く、

これによって脳卒中の死亡率が欧米の2倍にものぼっていました。

 

ところが、現在では血圧をコントロールできる降圧剤の開発が進み、

脳出血が減少し、近年は脳卒中の75%を脳梗塞が占めています。

 

脳梗塞は動脈硬化が脳の血管で進行した結果として起こるので、

メタボリックシンドロームを改善し、

 

動脈硬化を防ぐことを目指した健康法が注目されているというわけです。

 

 

コーヒーの飲用と脳卒中の死亡リスクの関係とは?

 

国立がん研究センターや国立循環器病研究センターなどが

共同研究を行ない、その結果として、

 

コーヒーを「飲まない」「週1~2回飲む」「週3~6回飲む」

「毎日1杯以上飲む」「毎日2杯以上飲む」という5グループに分け、

その後の脳卒中発症との関連を分析したところ、

 

下図のような調査結果になりました。

 

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コーヒーを「飲まない」グループを基準にすると、

脳梗塞になるリスクは「週1~2回」が13%、

「週3~6回」が17%、「毎日1杯」が22%、

「毎日2杯以上」が20%低くなる結果となっています。

また、脳出血のリスクは、「週3~6回」が14%、

「毎日1杯」が17%、「毎日2杯以上」が18%ほど低くなっています。

さらに、脳梗塞脳出血を含む脳卒中全体を見ると、

「週1~2回」が6%、「週3~6回」が11%、

「毎日1杯」が20%、

「毎日2杯以上」が19%と、

それぞれリスクが低くなることがわかりました。

 

つまり、コーヒーを飲むことで、

脳卒中の発症リスクが、かなり抑えられるというわけです。

 

 

ポリフェノール生活習慣病の救世主となるか?

 

ところで、ポリフェノールって、いったい何?

 

そんな素朴な疑問が湧いてきませんか?

 

ポリフェノールとは、植物の樹皮や表皮、

種子などに含まれる色素成分や苦味・渋味成分で、

自然界には、何千種類も存在するといわれています。

 

ポリフェノールの主な働きとしては、

コレステロールの酸化を抑制し、

活性酸素の働きを抑えるという作用があります。

 

この成分が、虫や小動物などによる攻撃や、

紫外線によって生じる活性酸素から、

植物自身の生命をガードしてくれるのです。

 

じつは、ストレスやタバコや紫外線などの影響を受けて

必要以上に生成された活性酸素は、

強い酸化力と殺菌力で体内の正常な細胞まで傷つけてしまいます。

 

これが、脳卒中やガンなどの病気の引き金になるわけです。

 

 

そこで注目されたのが、ポリフェノール

 

ポリフェノール活性酸素の働きを抑えるという作用が、

私たち人間のカラダで、大活躍してくれるわけです。

 

 

コーヒーのポリフェノールが、どんな効能をもたらすのか?

  

世界でもっとも権威があるといわれる医学雑誌、

『The New ENGLAND JOURNAL of MEDICINE』。

 

この雑誌に発表された、

「コーヒーの飲用と死亡率の関係」という論文があります。

 

これは、アメリカの研究グループが糖尿病やガンなど、

いろいろな病気に対して、コーヒーの飲み方に関して

脳卒中との関連を調べた大規模な疫学調査です。

 

そこには・・・

「コーヒーを習慣的に飲むことで脳卒中の死亡リスクは低下する」

と報告されているんですね。

 

下の図をご覧ください。

 

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男性も女性も、コーヒーを飲むことで、

脳卒中の危険率が減っていることがわかります。

 

しかも、カフェイン入りでも、カフェイン抜きでも

しっかり効果が表れています。

 

ちなみに・・・、

東京慈恵会医科大学 分子生理学講座 講師で医学博士の

山澤德志子(やまざわ・としこ)先生の研究結果では、

 

コーヒーの成分を調べると、カフェインよりも

ポリフェノールの方が多いことがわかったそうです。

 

しかもコーヒーに多く含まれるポリフェノール(クロロゲン酸)が、

神経細胞死を抑制し、神経細胞の形態保護作用があることが明らかになりました。

 

「コーヒーを飲むだけで脳卒中を軽減できる可能性があるかもしれない」

というのです。

 

 

でも・・・、喫茶店で飲むドリップコーヒーじゃなくて、

お手軽なインスタントコーヒーでも、同じ効果が期待できるのか?

 

そこが気になりますよね。

 

 

ドリップコーヒーとは、挽いたコーヒー豆をフィルターに入れ、

お湯を注ぎながら入れるコーヒーのこと。

 

インスタントコーヒーは、皆さんご存じのとおり、

コーヒー豆から抽出した液を乾燥させ、粉末状にしたもの。

 

それぞれ、使い勝手の良し悪しや、

メリット、デメリットがありますが、

 

肝心のポリフェノールの成分に違いが出てくるのか?

 

じつは、インスタントコーヒーにも、ポリフェノールが存在します。

ただし、その含有量はドリップしたレギュラーコーヒーより

 

およそ1割ほど少ないといわれています。

 

とはいえ、それでもインスタントコーヒーには、

100mlあたり約200グラムのポリフェノールが含まれています。

 

この量は、ココアや緑茶よりも圧倒的に多いんですね。

 

ということは、その時の状況や雰囲気に応じて、

ドリップかインスタントかを選べばいいということ。

 

グルメな食事を満喫した後の、

ホッと一息というときの一杯のコーヒー。

 

これが、怖ろしい脳卒中を予防するための大切な一歩になるのです。

 

 

素敵なコーヒータイムでお気楽グルメ健康法!

  

もういちど、まとめてみます。

 

今回お話した脳卒中とは・・・

急に倒れて意識を失なう、半身がマヒする、ろれつが回らなくなる……

そんな発作が突然に起こってしまう病気です。

 

その発作によって脳の血管がつまったり、あるいは破れたりして、

脳の中に酸素や栄養が届かなくなり、脳細胞が死んでしまうのです。

 

脳卒中になると体の片側がマヒしたり、寝たきりの状態になったり、

飲み物や食べ物が飲みこめなくなったり、

言葉が思うように出て来ないといった症状が出てきます。

 

そんな脳卒中を予防してくれる効果が認められたのが、

高価な薬や最先端の医療技術ではなく、

 

わたしたちの身近にある、コーヒーだったのです!

 

 

*コーヒーを毎日飲むと、病気で死亡するリスクが低下する!

 

*コーヒーが血管の機能や血圧も調整し、脳卒中を予防する!

 

*コーヒーには抗炎症作用があり、呼吸器機能の改善効果もある!

 

*コーヒーはコレステロールの酸化を防ぎ、活性酸素の働きを抑える!

 

*ドリップコーヒーでもインスタントでも、同じ効果がある!

 

 

東京大学国立がん研究センターなどの研究チームが発表した

コーヒーを1日に3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人より、

死亡リスクが24%も低かった、という事実! 

 

グルメしながら健康にいいものとは、

なんとコーヒーだったというわけ。

 

食いしん坊におススメの「お気楽グルメ健康法」は、

 

1日に3~4杯の素敵なコーヒータイムだったんですね。

 

 

ここで、余談ですが・・・本日のおいしい情報! 

  

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この写真は、ジョージア料理の「ヒンカリ」。

 

ちなみにジョージアとは、かつてのグルジアで、

ロシアの南、トルコの北、黒海の東にある国です。

 

ジョージア風の水餃子「ヒンカリ」とは、

 

一見、小籠包のように見えますが・・・

あえて言えば、「大籠包」です。

 

小籠包と違う点は、大きさと調理法と具材の三つ。

 

ヒンカリは3倍ほどの大きさで、蒸すのではなく茹でて、

具材は牛肉をメインに豚肉も使います。

 

フォークで持ち上げるとずっしりとした重さ。

 

てっぺんの部分をつまんで齧りつき、

つまんだところは硬いので食べ残す・・・

 

というのがジョージア流。

齧ると中から熱いスープがピュッと飛び出すので、

要注意!

 

そして、締めくくりがジョージア風のコーヒー。

 

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このコーヒーに、脳卒中を予防する意外な効果があるわけですね。

(もちろん、ジョージア風のコーヒーだけじゃありません)

   

ジョージア料理のコーヒーは、本来「苦い」飲み物ではなく、

チョコレート同様「苦くて甘い」飲み物なのだとか。

 

コーヒーと同じ量の砂糖をゆっくりと煮出したものを、

漉さずに上澄みだけを飲むというのがジョージアスタイル。

 

さらに、コーヒー占いが楽しめるのがジョージア流です。

  

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その占い方が、こんな感じ。

       ↓

コーヒーを飲んだあと、最後にカップの底に残った粉の形から、

シンボルやイメージを探します。

 

たとえば・・・

橋に見えたら、「仕事がらみのお金に恵まれる」

カメラが見えたら、「あなたが想う人が側にいる」

コインだったら、「大金が転がり込む」

ダイヤなら、「プロポーズされる」

花は「幸せ」

ハートは「愛」

結び目は「健康に注意」

道は「もう一つ上のレベルに行ける」

船は「仕事のチャンスが来る」

などなど。

  

じっくり眺めたのですが、

残念ながら、シンボルもイメージも見つからない・・・。(-_-;)

 

でも、重要なのは、占いのほうではありません。

 

そう、大事なのは・・・、

 

脳卒中を予防するコーヒー健康法ですね!

 

 

 

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参考:「コーヒーと健康」